少し肌寒い山中のお昼、子供達は手入れの行き届いた遊具に夢中のせいか上着を置いて遊びに行っている。やはり一人だけでなく姉妹の二人という事で安心感が出て積極的になるのか、いつも通りにその場に居た子供達にお友達になって貰っており、本当に・・・それは本当に心の底から楽しい時間を過ごしているようだ。私はというと設営が終わってノンビリと寛ぎタイムである。

いつもの無骨と言えば聞こえは良いのだが、殺風景とはまた違う色気の無いサイトとは今日は違う。散らかるから小物の類は私は極力キャンプには持っていかないのだが、オシャレな小物がサイトを彩る。



「ほら、やっぱり来て良かっただろ？」

キャンプに来たとは思えないような充実したテント内に居る人物に男は問いかけながら設営後のビールをノドを鳴らしながら飲み込む。設営後のこの一杯がキャンプの醍醐味のうちの一つだと男は豪語する。そんな男のキャンプスタイルは少々不便があるくらいが楽しいをモットーとし、いつも色気の無いサイト作っている筈なのに今回は違うようだ。

「こんなに充実してるとは思わなかった。自然の中で開放的だし子供達もあんなに喜んで・・・」

テントの中に居た人物はそこから出てきてタープの下の心地良い空間に置かれたチェアに座り、クーラーボックスから出した名前もよく分からないカクテルをグラスに注いで一口飲んだ後に答えた。

「しかし、キャンプにこの装飾は無いだろ？」

「分かってないわね！こういうのを飾るのが面白いんでしょ？」

キャンプスタイルは人それぞれ違うのでそれはそれで良いのだが、自分のサイトでいつもと違うスタイルのキャンプをするのは何か落ち着かない。だが、男は今まで誘い続けた人が来てくれるという事で少しこそばゆい感じはするが今回のキャンプスタイルを受け入れた模様である。

時間は過ぎ家で作る料理よりも若干力の入った料理を家族で食べる。

「うわ！すごーい！お店の料理みたい！」

子供達は大喜びで料理を食べ始める。それを見ながら口説き落とされキャンプに来た人物が得意そうに男に伝える。

「器に拘るだけで、こんなに変わるのよ！アナタはいつも紙皿とか鍋に直接とか、見た目も大事なステータスよ！」

楽しい夕食を終えて辺りが暗くなり家族はそのまま焚き火を楽しんで就寝した。



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やめだ！やめだ！

最近レポアップもしてなかったし、何か書く事無いかな〜？と思って妄想理想キャンプ書いてみたんですけど、何コレ？

書いてて凄く寂しくなってきた！

何でしたら、理想と現実のギャップに打ちのめされて少し泣きそうにもなりました。

何でこんな記事書いてるかといいますと・・・

当然キャンプに行けなかったからです。

いや、キャンプに行く行かないどころの話しではありません。我が家ではここ数年恒例となっております10月の「小学校・保育園」行事強化月間に入っておりまして、それに合わせて遠方よりお義母さんに長期滞在して貰っておりました。

流石にお義母さんほったらかして「じゃ、俺キャンプ行ってくるわ！」とか言えないじゃないですか。それより何より仕事もバッチリ入ってました。

仕事といえば今でこそ「ブラック企業」という名前が出回り業務改善に乗り出した会社もいっぱいあります。私はそんな名前が登場するはるか以前より1週間家に帰れなかったり、新入社員の若い女の子が「あ！今日は11時（23時）に帰れる！ラッキー」と大喜びしたり、「今日は日曜（休日出勤）だから仕事が捗って助かる！」と同じ休日出勤した仲間と談話をするような流行の最先端のような職場で仕事に従事させて貰っておりました。

ちなみに、新入社員の女の子には心の中で「それ、何か狂ってるよ？」と言葉に出さずに突っ込みを入れておきました。

そんな職場でしたので風邪とかそんなレベルでは休みはとれないのですが、そんな職場で奇跡的に休みを頂けた事があります。

奇跡の有給休暇

まだ若造だった（20代前半）私はいつも通りにその日の朝、起床して身支度を整える最中パンツの大事な所の部分にホンノリ血のにじみがある事に気がつきました。痛みも無いし、やましい事をした覚えも無いので無視をしても良かったのですが場所が場所だけに不安に苛まされた結果、出勤して直ぐに当時の上司（女性20代中盤｛補足説明：綺麗、当時の私の憧れ｝）に理由を伝え、病院へ行かさせて貰うようにお願いしました。

やはり場所が場所なだけに私の怖いという感情も上司は理解してくれ快く病院へ行くことに。病院に着いて診察して貰ったところ医者から「血精液症」と言われ、こちらが医者に説明した症状・状況・年齢から「特に害も無くたいして問題ないよ！」と言われたのですが、やはり不安は拭えず その旨を先生に伝えました。

「それでしたら、軽く検査しましょうか？」

先生の有り難い申し出に2つ返事で「是非！お願いします！」と答えた所、先生から「じゃ、ズボンとパンツ脱いでそこ（ベッド）に横になって」と指示されます。あれ？何かこういうのって大きい輪っかの機械に入って輪切り写真とかとって調べるんじゃないの？

「マジ・・・です・・・か？」

と思わず聞いてしまったのですが

「マジだよ！次の患者居るから早くしてね！」

と答えが返ってきたので渋々言われた通りにした瞬間に先生が仰いました。

「じゃ、前立腺を触りますから痛いとかあったら伝えてくださいね」

そう言うと先生は僕のお尻に指を突っ込みました。

「ええええええぇええええええ！？？？？」

思わず私は叫んだところ先生は

「私だってこんな事するの嫌なんですよ？我慢してください！　それより今、前立腺を触ってますが痛いですか？」

「気持ち悪いばかりで痛いとかありません！」

「では大丈夫でしょう！これで検査は終わりです」

こうして、私が想像していたのと全然違う検査が終わり病院を後にする事に。前述したように当時の私の職場は少々の事では休みがとれない職場です。病院から出て急いで当時の上司（女性20代中盤｛補足説明：綺麗、当時の私の憧れ｝）に電話をかけます。

「今、検査が終わりました」

電話で私が若干泣き声混じりの喋り方をしたせいもあり、上司も心配してくださって「どうだった？」と問いかけてくださいましたので答えを返します。










「肛門に指を突っ込まれました・・・」

本来なら「何も問題が無かった」と伝えるところが、気が動転していたのか病院で一番ショックを受けた内容を伝えてしまいました。

上司はその場で文字通り大爆笑をしながら、腹筋を使い過ぎたのか息切れをしながら「ちょっと待ってて・・・！」と私に伝えると持っていた電話から口を離したようである。

電話は保留状態では無く、電話の向こうの職場の音を生々しく拾ってくれる。

「●●くん、肛門に指突っ込まれたんだって〜〜！！」

大声での私の病院での検査を職場のおそらく全員に伝えているようです。皆の爆笑と同時に「どうする？今日は仕事も落ち着いてるみたいだしwwww」と皆に問いかけます。皆も「今日はもう休ませてあげようよwwww」と言ってくれてるみたいです。

ちなみに、このやり取りで取り扱われているのは「検査結果」では無く「検査方法」のみである。私の体の安否については誰にも全く触れられていなかった。

こうして、再び電話に出た上司は「今日は大変だったねwwww　今日は仕事も落ち着いてるみたいだし、そのまま帰っても良いよwwww」と仰ってくださった事で普段は滅多な事が無い限り休みをとれない職場で奇跡的に有給休暇を使う事が出来ました。


こうした有給休暇も滅多に使えない職場でしたが技術はしっかりと学ばせて貰い、今では独立出来て割と自由に仕事の時間を調整できる仕事状況にあると思いますので、隙をみてキャンプに行こうとは思ってはいたのですが、現実はそうもいかず今回の妄想・理想キャンプを書いてしまった次第であります。


それでは皆さま、最後までお付き合い頂き有り難うございましたm(_ _)m



あー、キャンプ行きたい！



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